製造

特注金属製品で全体組立確認が重要な理由

目的は、工場から出荷する前に、可能な限り完成に近く、検査に適した状態で特注金属製品を確認することです。

FABRITERAの工場で行う特注金属構造物の実物大の組立
実物大で工場組立を行うことで、梱包前にモジュール、接合部、全体形状の関係を確認できます。

特注金属製品の組立品は、各部材の寸法が正しくても、全体を組み合わせた時に問題が生じる場合があります。

接合部が想定どおりに合わないことや、ガラス・アクリルの挿入材に調整が必要なことがあります。照明部材や配線へのアクセスが制限されたり、モジュール間に目立つ隙間が生じたりする場合もあります。大型の組立品では、輸送経路や現場搬入条件を踏まえ、分割方法の変更が必要になる場合もあります。

分割納入して現場で再組立する特注製品は、梱包前に工場で各部材を組み合わせ、全体組立確認を行います。これにより、個別部材だけでなく、システム全体として嵌合、位置合わせ、材料間の取合い、機能を確認できます。

すべての特注製品に、別途の組立確認工程が必要なわけではありません。製作、溶接、仕上げを行って一体の製品として完成し、最終検査前にガラス、照明などの部材を組み込む製品もあります。その場合は、梱包と納入の前に、完成品を一体の状態で検査します。

目的は、生産工程を増やすためだけに組立確認を行うことではありません。工場から出荷する前に、可能な限り完成した状態で特注金属製品を検査することです。

一体の完成品として検査する、特注照明付きスクリーン完成品
特注製品の中には、一体の製品として完成させ、梱包前に完成状態で検査するものもあります。

全体組立確認とは何ですか?

全体組立確認は、分割納入して現場で再組立する必要がある製品に対して行います。モジュールとその取合いを組み合わせ、梱包前に嵌合と相互の関係を確認します。

対象となるスクリーン、間仕切り、ディスプレイなどの建築用金属製品では、納入用に分割する前に、意図した組立状態で製品を組み合わせることを意味します。

プロジェクトによって、ステンレスフレーム、接続するモジュール、ガラス・アクリルの挿入材、照明部材、取り外し可能な部材、金物、専用付属品を組み合わせます。

大型製品では、組立を完了した後に、輸送可能なモジュールに分割する場合があります。先にモジュールを組み合わせることで、梱包のために分解する前に、全体の関係を確認できます。

個々の部材の検査だけでは不十分な理由

個々の部品が指定寸法を満たしていても、複数の部材を接合すると、小さな差が目立つ場合があります。

建築用金属製品は、完成品がひと続きの要素として見られることが多いため、この点が特に重要です。

単独の部材では正しく見える接合部でも、2つのモジュールをつなぐと、目立つずれが生じる場合があります。ガラスの挿入材がその開口部に収まっても、大きな組立品全体では隙間が不均一に見えることがあります。製作中は照明へのアクセスが容易でも、周囲の部材を取り付けると制限される場合があります。

こうした状態の多くは、貨物が現場に到着してからよりも、工場で発見・修正する方が容易です。

組立確認では何を確認しますか?

具体的な検査は、製品とプロジェクトの要件によって異なります。全体組立確認では、次のような事項を確認する場合があります:

  • 全体寸法、形状、対角寸法。
  • 水平・垂直の位置合わせ、モジュール間の関係、接合詳細、溶接部、継ぎ目。
  • 目に見える仕上げと、ガラス・アクリルの嵌合。
  • 照明の機能と配線へのアクセス。
  • 付属品、部材数量、識別、番号付け。

目的は、組立品全体を確認することです。

ステンレスにガラスやアクリルを組み合わせる場合は、実際の組立状態で材料同士の嵌合を確認できます。照明を組み込む場合は、梱包前に部材を取り付けて試験できます。複数のモジュールを接続する場合は、実物大で位置合わせや接合点を確認できます。

組立確認は、完成品を後でどのように分割し、識別し、保護し、梱包するかを決める上でも役立ちます。

金属部材の水平確認
水平と位置合わせ
金属製作の検査時に行う形状・直角度の確認
形状
ダイヤルノギスによる製作済み金属部材の寸法確認
寸法確認

異種材料は、1つの完成品として機能する必要があります

特注金属製品は、金属だけで構成されるとは限りません。

間仕切りには、ステンレスと強化ガラスを組み合わせることがあります。ディスプレイには、アクリルや組込み照明が含まれる場合があります。別のプロジェクトでは、よく見える接合部分で複数の材料を組み合わせる必要がある場合もあります。

これらの部材は異なる工程で製造されますが、1つの完成した組立品として機能し、まとまりのある外観になる必要があります。

組立確認では、ガラスやアクリルが金属構造内に正しく収まるか、見える隙間が均一か、取り外し可能な部材にアクセスできるか、必要時に照明や配線にアクセスできるか、その後の取扱いで仕上げ面を保護できるかを工場で確認できます。

別々のモジュールではなく、一体の完成品として直接製造する製品では、同じ材料間の関係を、完成状態での最終検査で確認します。

工場組立中の、照明を組み込んだ大型特注金属組立品

大型の特注金属製品は、現場までの搬入経路にも適合する必要があります

製造できる製品であっても、一体のまま最終位置まで運べるとは限りません。

エレベーターの寸法、扉の開口、廊下、取付階への搬入、揚重条件は、いずれも組立品の分割方法に影響します。

これらの条件は、製作完了前に検討するのが望ましい事項です。

佛山のレストラン間仕切りプロジェクトでは、最も大きいスクリーンのうち2点を、当初は一体の製品とする予定でした。しかし、完成寸法ではエレベーターのかご内に収まらず、取付階まで運べませんでした。

そこで製品を分割して製作し、工場で全体組立確認を行いました。現場では、各部分を地上から必要な階までクレーンで吊り上げ、再接合して取り付けました。

このプロジェクトは、モジュール計画が輸送だけの問題ではないことを示しています。製作、接合詳細、組立確認、最終的な取付順序にも影響します。

組立確認は取付チームの作業を支えます

海外プロジェクトでは、通常、FABRITERAのスタッフが現場施工するのではなく、お客様の現地チームが取り付けます。

そのため、出荷前の準備が特に重要になります。

製品をモジュールに分割する場合、組立確認により、輸送のために再び分割する前に、モジュール相互の関係を確認できます。その後の識別・番号付けにより、取付チームが部材の組合せや順序を把握しやすくなります。

プロジェクトによっては、接合詳細、取付図、その他の専用資料も準備を支えます。

組立確認は、現場に存在するすべての条件を再現することはできず、正確な現場情報の代わりにもなりません。梱包、納入、取付に進む前に、製造した組立品自体を確認することが、その役割です。

工場で組立確認中の特注照明付き間仕切り
工場での組立確認
佛山のプロジェクトで設置された、照明付きレストラン間仕切り
取付後の状態

工場での組立確認中と現場取付後の、同じ特注間仕切りシリーズ。

組立確認後はどのように進みますか?

検査後、必要な調整を行い、該当部分を再確認します。組立品がこれらの確認を通過した後、納入準備へ進めます。

  1. 組立確認
  2. 検査
  3. 必要に応じた調整
  4. 調整後の再確認
  5. 識別と番号付け
  6. 手順を管理した分解
  7. 表面保護
  8. 梱包
  9. 積込み

続いて、実際の製品に合わせて梱包を計画します。

仕上げ済みのステンレス表面、ガラス、アクリル、照明部材、突出部には、それぞれ異なる保護が必要になる場合があります。モジュール式組立品では、部材の識別と予定する取付順序に合わせて、梱包順序も調整できます。

すでに一体の製品として完成している製品は、完成状態での最終検査、表面保護、梱包、納入準備という、より単純な工程を進みます。

納入用の木箱に保護・梱包された特注金属製品
検査後、組立と納入の要件に従って部材を保護・梱包します。

全体組立確認はいつ必要ですか?

分割式製品は、納入前に組み立てた状態で確認する必要があります。曲面や不規則な形状、隠れた接合部、ガラス・アクリルとの取合い、組込み照明がある場合は、この確認が特に重要になります。ただし、こうした特徴があるだけで、一体の完成品に追加の組立確認工程が必要になるわけではありません。

FABRITERAでは、分割出荷して現場で再組立する必要がある製品に対し、梱包前に全体組立確認を行います。

一体の製品として製作・完成させる製品は、出荷前に完成状態で検査します。

検査方法は製品によって異なりますが、目的は共通です。工場から出荷する前に、可能な限り完成に近く、検査に適した状態で製作品を確認します。

組立確認は製造の一部であり、現場計画の代わりではありません

全体組立確認によって、納入前に嵌合、形状、材料間の取合い、機能の問題を発見できますが、不完全または不正確なプロジェクト情報を補うことはできません。

現場寸法、搬入経路、周囲の仕上げ、固定条件、取付要件は、できるだけ早い段階で検討する必要があります。

製作、検査、組立、梱包、現場取付計画を、独立した作業ではなく連続した段階として扱うことで、製造上のより良い成果につながります。

プロジェクトについて相談する

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図面、完成予想図、参考画像のいずれかと、概略寸法、数量をお送りください。

FABRITERAは、生産開始前にプロジェクトの製作、組立、納入要件を検討できます。

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